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ALI PROJECT – 血と蜜~Anthology of Gothic Lolita & Horror

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Description


Artist : ALI PROJECT
Title (Album) : 血と蜜~Anthology of Gothic Lolita & Horror
Release Date : 2017年6月21日

内容紹介 :

ALI PROJECTのベストアルバム「血と蜜~Anthology of Gothic Lolita & Horror」が、本日6月21日に発売された。

アリプロのデビュー25周年プロジェクトの一環としてリリースされた本作には、テレビアニメ「ローゼンメイデン」シリーズの楽曲に代表されるアリプロの真骨頂“ゴシックロリータ”をテーマにした楽曲と、テレビアニメ「Another」の主題歌「凶夢伝染」などに代表される“ゴシックホラー”をテーマにした楽曲を個別にコンパイルした2枚組。過去のナンバーから選りすぐられた楽曲に加え、ゴシックロリータのDISC 1には「Royal Academy of Gothic Lolita」、ゴシックホラーのDISC 2には「少女蜜葬~Le sang et le miel」とそれぞれのテーマに合わせて書き下ろされた新曲も1曲ずつ収められている。

新曲2曲はミュージックビデオも制作されており、ベストアルバムに同梱されるBlu-rayには2本のMVとそのメイキング映像を収録。ランティスのYouTube公式チャンネルでは各MVのショートバージョンが楽しめる。

アリプロはこのベストアルバムを携え、6月25日より千葉、愛知、大阪の3会場を回るライブツアー「ALI PROJECT TOUR 2017 血と蜜~Gothic Lolita & Horror編」を行う。

Source : http://alljpop.co/

Tracklist


Lyric


1. 私の薔薇を喰みなさい
2. ALICE同罪イノセント
3. ローズ家の双子達
4. 百合の日々は追憶の中に潜み薫る
5. 乙女の贖い
6. 令嬢薔薇図鑑
7. 薔薇美と百合寧の不思議なホテル
8. Lolicate
9. a la cuisine
10. 少女と水蜜桃
11. Royal Academy of Gothic Lolita
12. 禁じられた遊び(strings Ver.)
13. 聖少女領域(orchestra Ver.)
14. 薔薇獄乙女(strings Ver.)
15. Fraulein Rose
16. 今宵、碧い森深く
17. 凶夢伝染
18. 雪華懺悔心中
19. 夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。
20. 血の断章
21. 六道輪廻サバイバル
22. 禁書
23. 少女蜜葬~Le sang et le miel
24. 北京LOVERS
25. 阿芙蓉寝台
26. 蓮華幽恋
27. 眼帯兎と包帯羊のMarchen
28. 朗読する女中と小さな令嬢
29. 女化生舞楽図
30. 赤い蝋燭と金魚
31. 秘密の花薗


1. 私の薔薇を喰みなさい

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

茨の茎を伸ばして撓めて
私に零して
雫のひとひら

終焉を知ってなお
咲き急ぐ莟のように
生身の心臓は
柩を這い出る

少女という証
紅繻子の骨が鳴く
奪いに訪なえ
堕罪の指よ

闇は月
棘は蜜
あやすもの
綴ざされた眼は蛹
羽化する夢を見て

光の萼を捲って探って
やさしく包んで
瞬間の季節(とき)を

薇(らせん)の先へ昇って手繰って
初めて触れ合った
場処が開かれる
吐息の熱さで

私の薔薇を
さぁ喰みなさい

違えぬ約束は
甘やかな血を分ける腐植に沈める
美惑の舌で

翅根を脱ぐ
皮膚を剥ぐ
痛みなき
交じわりに意味はない
欲しいならば奥へ

荊の枝を絡めて解いて
私を散らして
滴にひとひら

心の縁を抉って潜って
大事に抱きしめて
留まることなど
できないとしても

あなたの薔薇で
あぁ眠らせて

生きてることを
知ったばかりでも

光の膜に溺れて眩んで
私は埋もれる
盛りの繁みに

薇の先へ昇って手繰って
最後に触れ合った
場処が溶けてゆく
涙の重さで

私の薔薇を
さぁ喰みなさい


2. ALICE同罪イノセント

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

罪なき罪なの
赦してくださる
わたしの罪名(なまえ) Innocence

ハートの女王も
手出しはできない
誰にも首を刎ねられない

蔦薔薇に囲まれた
庭の中で
絹の服 繻子の沓
暮らしてたの

ママは言う
いつまでも綺麗なまま
何ひとつ汚さないで
いい子でおいで

だけどある朝 裸足になった
湿った土を 踏んでみた
開かれてく森

道なき道へと
向かって行くのよ
恐れはときめきなの

知ってて陥ちるわ
兎の穴へと
アリスの後を追いかけるの

少女は誰でも甘美な罰を
受けるために生きてる

天蓋の寝台に
下りるレエス
白い胸 抱きしめて
眠ってたの
パパは言う
お願いだ 可愛いまま
どこひとつ傷付けずに
大きくおなり

だけどある晩 裸になった
火照った肌を 刺してゆく
月の青い爪

影なき影へと
両手を伸ばすの
痛みが真実でしょ

鏡の国では
すべてがあべこべ
泣いてばかりのもうひとりの
醜いわたしは
粉々に砕いて殺してあげるわ

罪なき罪なの
赦してくださる
わたしの主文 Innocent

ジャックの騎士も
相手にならない
誰にも鎖つなげないわ

道なき道へと
向かって行くのよ
少しも怖くはない

知ってて落ちるわ
兎の穴へと
アリスの後を追いかけるの

少女は誰でも無垢という
美しい悪を持ってる


3. ローズ家の双子達

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

きらきらと歩くのよ
フリルのパニエ
花散らすように翻しながら
ああ可憐 どこまでも

くるくると踊る影
レエスのパラソル
白い靴の下で回る
回転木馬の地球

世界はローズガーデン
蕾付けたアーチつづく

くぐるたび絡みつく
翡翠のツルとトゲが

何度も春は来る
わたしたちは成長する

甘い血を吸いながら
咲く紅ばらと同じように

清く美しく
ちょっぴり意地悪く
女の子に生まれたのなら

りんりんと歌うのよ
シャム猫抱いて
リボンの首輪に鎖はいらない
ああ高貴 自由なの

らんらんと輝ける瞳が選ぶ
綺麗なものだけを喰んで
このココロは生きている

唱える花言葉
わたしたちは知っているの
どれほど光満ちる

未来(あす)より今が幸せか

めくる包み紙
かじる砂糖菓子
味見をするより食べきって

くらくらと恋をする
シルクハットのウサギ
飛び出して行方不明なの
ああ無情 戻らない

はらはらと泣いてみる
こぼれるハニー
濡れたくちびるはベエゼと
嘘つくためにあるけど

胸にある紋章は
永遠のばら

きらきらと歩いてく
フリルのパニエ
花散らすように翻しながら
ああ可憐 どこまでも

くるくると踊る影
レエスのパラソル
白い靴の下で回る
回転木馬の地球

りんりんと歌うのよ
カナリアのように
銀の篭は月の光ゆく舟
ああ優雅 渡りましょう

らんらんと輝ける瞳は宿す
どうか今はまだ綺麗なものだけ
神さま見せて


4. 百合の日々は追憶の中に潜み薫る

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

雪花石膏の背骨を軋ませ歩くこの現世は
なぜこんなにも醜く穢れに満ちているのでしょうか
わたしは今日もひとり
脇目ふらず
繻子の沓 泥塗れようが
ただ歩いていたいのに

声をかけるのは誰
肩を掴むのは何
厭わしい者らに湛えた
微笑は蒼白の蝶
日常に舞う死

今はどこにいるの
わたしの愛しい
妹たち お姉さま
頽れる夜に問う

かつて麗しの森
同じひとつの茎に
連なり咲いたわたしたちは
ああ美しい白百合
月光の愛人
忘れぬ 薫りを
風間に 放って

しずかに声 合わせましょう
烟る靄は 震える
共に謳い 夢を交わし
甘い眠り 分けあい
たとえ時を隔てたとて
つながる 指先 銀の糸

ひろげた胸 重ねましょう
濡れそぼって 零れて
金華の珠 月花の種
また互いを身ごもる
けして人が持てなかった
愛という美学は ここに在る

鳩血紅色の心臓潤ませ視るこの現実は
なぜこんなにも乾いた哀しみが溢れるのでしょうか
わたしたちはひとりも
朽ちはしない
白百合の記憶を抱いて
ただ歩いていくでしょう
息絶えぬように


5. 乙女の贖い

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

その白い頬にひと刷けの
春 桃色の
灯り点せるなら

こんな私の一生分の
笑顔 微笑み
ぜんぶあなたにあげるわ

ただそばにいるだけで
何にもできないの

もっと苦しみよ
あなたの痛みより強く

人は大事な誰かのため
命を捨てる
覚悟だってできる

捧げられるなら何度でも
私は羽根を剥いで散らしつづけるわ

でも指を 離せない
残ったぬくもりを

本当は さみしいの
ひとりはなんて冷たいの

なぜ すがるのは
儚い祈り 消えそうな

どこへ届けたら
この歌声は意味を持つ

ただそばにいるだけで
何にもできないの

そうよ 哀しみは
夢の空白より深く
広がるわ それでいいのよ
あなたになれない私の罰


6. 令嬢薔薇図鑑

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

召シマセ 艶薔薇
ヨリドリミドリ イロトリドリニ

わたしたちを束ねて
絹のリボン結けば
着飾ったドレスも霞むわ

紳士の腕のなかで
うっとりと開くのよ
どんな甘い恋さえ敵わない

楽園のイヴも
太古の女王も
眠る姫君も皆
わたしを愛したの

馨しく交歓しましょう
仄かに染まる指は舞って花びら
たおやかに包んだ夢は
いつか溢れる蜜のように
黄金に満ちる

世界は美しい

画家たちは競うように
この姿を描いた
文士たちは言葉に留めた

歴史浸す悲劇や
戦場の荒れ野にも静かにわたしたちは薫る

甲冑の少女も
非道の悪女も
乞食の娘も皆
わたしを抱きしめた

触れあって交感しましょう
哀しみ恐れ祈り すべて分け合い
熟みながら真っ赤な棘は
傷つく胸を塞ぐために
巻き付いてゆく

契りの一刺しを

召シマセ 艶薔薇
ヨリドリミドリ イロトリドリニ

馨しく交歓しましょう
緑の茵 月の侍る揺りかご
やわらかに夢を喰むのは
厳かに血の通う蔦と天鵞絨の舌

秘めやかに交配しましょう
あなたは生まれ変わる 新種の薔薇に
愛惜しく種を蒔きましょう
どんな時代(とき)でも
わたしたちが咲き添う限り

世界は美しい


7. 薔薇美と百合寧の不思議なホテル

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

ご予約はいつでもお受けします
さ迷う旅人よ

ありふれた日常の
路地裏に門はある
葡萄樹這う煉瓦塀で
嗤う灰猫

メイドのわたしたちは
薔薇と百合の名を持つ
でもどちらも闇に開く
貴方の夢のように

逢魔ヶ刻が誘う
ただひとつの夜

お招きいたしましょ
蝶のランプ 高い窓へ灯し
ロビーに揺れる影
暖炉の火へ重い荷物をくべてみて
惜しいものなんか無いはず

脱いだ服は抜殻
翼をもがれたブーツ
もうどこにも行かずに済む
すべてが足りる

逢いたい人がいたらいま目を閉じればいい
茉莉花茶の香りの中
遠い恋 甦る

優しい追憶ほど
薄れてゆくもの

おやすみなさいませ
月の糸で 織ったシーツの底
忘れた子守唄 思い出して
金糸雀が歌い奏でる
生まれる前へと 戻って

お帰りなさいませ
明けぬ宵へ
さあ心ゆくまで

ご予約の二度目は
必要ない
旅を終えた人よ

お迎えいたしましょ
淋しければ 美酒のグラス掲げ
サロンに踊る影 言葉はなく
知らない者たち同士で
ここでは素顔が仮面よ

いつまでも変わらない
わたしたち待っているわ


8. Lolicate

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

溢れ出す零れてく
處女めいた証を

グロテスクにくねった
枝と根の先 絡まり伸びて
おまえたちが待つのは
実を生さない莟

エロスのように舞い降り
月は乾いた土を湿らせ
埋もれそうな足首
引き摺り込もうとするだろう

‘此処’は果てしなく続く
まぶた伏せても (夢ニ喰マレ)
たとえ生きても (呑マレテモ)
助けて欲しいと叫ぶ前に

Mes Demoiselles 私の後を
恐れず付いてくるがいい
光が癒せぬもの抱え
生まれ堕ちた者たちよ

醜い世界(ウツツ)の眩さ
どうして傷つかぬだろう
罅入る眠りの繭そっと

銀の針 絹の糸
縫い閉じて 抱きしめよう

………

グロソラリアの祈り
異言の歌に 魂慄え千と繋がれるより
ひとすじ渡し合う唾液

‘いま’はいつか消えてゆく
だけど終わらぬ (崩レソウニ)
たとえ死んでも (軋ム骨)
もう戻れないと知っていよう

Mademoiselle 私はかつて
儚いおまえだったのだ
穢れを纏ってなお
掬い取らんとする純潔よ

美しい 私は暗黒(noir)
闇へと目合った女
こころが身籠もり慈しむ
愛おしい 清らかな
すべての乙女らよ

………

Mes Demoiselles 私の後を
逸れず追ってくるがいい
光を湛えてなお尽きぬ
涙を翅根(つばさ)に変えて

醜い世界の眩さ
どうして傷つかぬだろう
罅入る眠りの繭そっと

銀の針 絹の糸
開かせて さあ
溢れ出す零れてく
處女めいた証を


9. a la cuisine

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

あふれる果実の ジュース
人さし指ですくう ハニー
一晩中 呼びつづけた
あなたの名は
何より甘いシュガー

こんなに くっついていたら
食べられるのは beiser だけね
いくらでも 欲しいけれど
ちょっぴりおなかが
鳴っているでしょ
もうすぐカフェが できるわ
幸福のレシピを みつけたわ

aller a la cuisine
シーツを巻きつけて
aller a la cuisine
l’amour 待ってて

気をつけて
恋の炎は
舌を焦がしそうな
いきおいなの


10. 少女と水蜜桃

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

幾つになったら少女と
呼ばれなくなるのでしょう
母さま わたしはもうとうに
大人になってしまったの

春の節
緋毛氈 敷いた部屋の

段飾り雛遊び
ひそかな囁き
しずかに人形たちの
目が見下ろす

庭の隅で莟の
桃の木が軋む
傾く屏風の中へ
吹く風にひとひら
舞って落ちる 紅い影

人生はいたづらですか
選べぬおみくじのよう
母さま 不幸なあなたと
同じでもいい子でいます

点す炎
仏さま 浮かぶ お顔
白い畳紙の上
散らばる黒髪
いつでも優しい指で
結われていた

果実に巣喰う虫の
そのおぞましさを
憎み尽くそうとしても
胸だけに仕舞って
少女のままで 在るために

たとえ貴女
知っていて
黙っていても

段飾り雛遊び
たおやかな微笑
わたしはあの人形に
なりたかった

庭の隅で盛りの
青い枝に今
甘やかな蜜も持たず
固い果肉のまま
実って落ちる 桃ひとつ


11. Royal Academy of Gothic Lolita

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

忘れないわ
鉄の門をくぐり
おそるおそる
階段のぼった日を

ときめく胸に抱いた
百合の紋章の
許可制の手紙
描かれざる地図

孤独だった
だけどいい子でいた
そんなわたし
神さま見ていらした

初めて自分の居る
場処を見つけたの
静かに頷き
微笑む仲間も

共に あらん
麗しのひととき

着飾って 薔薇の春
白い肌に 染まる紅
陽の光が 少女の頬に
恋した証
わたしたちの
未来を試すため
魔女の森が
お城の裏に繋る

妖かし見せる媚薬
抗えるものは
大事に育てる
清らの一滴

迷う 小径
引き返せないなら

纏いましょう 闇の冬
未知の祈り 沁みる影
凍った月も 聖なる歌で
溶かせるように

着飾って 薔薇の春
白い肌に 染まる紅
この光はけして消えない

纏いましょう 蝶の夜
また目覚める 夢の庭
遠いいつか 手を取り戻る
再び此処へ


12. 禁じられた遊び(strings Ver.)

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

薔薇の首輪つなげて 銀の鎖くわえて
今宵もひとり果てる あなたが憎らしい
跪いてお甞めよ 苦い愛の雫を
天使に施す青いドレサージュ

自己と云う柩の中 魂はまだ動いてる
千切れた翅は月光に 生き返り 潤むわ
闇よりも 怖いのは孤独
ふたりの証 十字架の元で 貪りませう

薔薇の手錠はずして 白い手首かさねて
触れ合うことの奇跡 あなたが愛おしい
跪いて捧げよ 痛い愛の言葉は
包帯に滲んだ赤いアラベスク

罪でもいい 好きと言って 禁断のくちびるを

世界は聳え建つお城 門を開けるのは神
そんなふうに導きつづけて

そしてわたしの目を 塞いだら誰よりやさしく 名前を呼んで
その時知るでしょう 永遠の意味を

薔薇の指輪まじえて 革のリボンむすんで
鏡の間の舞踏会 すべてが狂おしい
迷い込んで悟れよ巡る愛の歴史を
涙で飾ろう黒いマリアージュ

嘘では嫌 好きと言って 純潔のくちびるで

薔薇の首輪つなげて 銀の鎖くわえて
今宵もひとり果てる あなたが憎らしい
跪いてお甞めよ 苦い愛の雫を
天使に施す青いドレサージュ

薔薇の手錠はずして 白い手首かさねて
触れ合うことの奇跡 あなたが愛おしい
跪いて捧げよ 痛い愛の言葉は
包帯に滲んだ赤いアラベスク

心から 好きと言うわ 穢れなきくちづけを


13. 聖少女領域(orchestra Ver.)

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

まだ云わないで
呪文めいたその言葉
‘愛’なんて羽のように軽い
囁いて
パパより優しいテノールで
奪う覚悟があるのならば

百万の薔薇の寝台(ベッド)に
埋もれ見る夢よりも
馨しく私は生きてるの

どうすれば醜いものが
蔓延(はびこ)ったこの世界
汚れずに羽搏いて行けるのか

ひとり繭の中
学びつづけても
水晶の星空は
遠すぎるの

まだ触れないで
その慄える指先は
花盗人の甘い躊躇い
触れてもいい
この深い胸の奥にまで
届く自信があるのならば

白馬の王子様なんて
信じてるわけじゃない

罅割れた硝子厘(ケエス)に
飾られた純潔は
滅びゆく天使たちの心臓
また明日も目覚めるたびに
百年の刻を知る
眠れない魂の荊姫

くい込む冠
一雫の血に
ああ現実(いま)が真実と
思い知るの

まだ行かないで
月光の結界で
過ちに気づいてしまいそう
安らかなぬくもりに抱かれ
壊れたい私は
罪の子なのでしょうか

そっと零れてくる
涙の意味さえわからない

もう云わないで
呪文めいたその言葉
‘愛’なんて鎖のように重い
囁いて
パパより優しいテノールで
どんな覚悟もできるならば

さあ誓ってよその震える唇で
蜜を摘む狩人のときめき
攫っていい
この深い胸の奥底を
射抜く勇気があるのならば

貴方、捕まえたらけして
逃がさないようにして


14. 薔薇獄乙女(strings Ver.)

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

豹のように美しくわたし
着飾るは闇の毛皮
谷間の百合 踏みつけても
あなたの場所に向かうため

牙を立てる果肉の甘さは
結ばぬ実の不実の夢
交わりましょう

逃げてるのか追ってるのか
わからなくなるまで
わたしを視て もっと深く
溺れ乱れ蜜地獄

魔触の爪 腐蝕の骨
軋む音響かせ
これが愛か憎しみなのか
答えは必要ですか

ああ掴まれた心臓は
あなたの氷のような
指の中で生き返るわ

哀しみだけ飼い慣らしても
粧うは蝶の微笑
足首結わく綺麗な鎖
奈落の扉につながり

舌でなぞる鍵孔の先は血の味に繁る小径
進めますか

抱いてるのか抱かれるのか
わからなくなるほど
あなたを視る 回す腕は
咲いて散って薔薇地獄

不浄の月 腐爛の夜
欠けてはまた満ちる
これが恋でも裏切りでも
屍は同じでしょう

ああ手にしつくしたものから
その目に色褪せるなら
何度だって生まれ変わる

逃げてるのか追ってるのか
わからなくなるまで
わたしを視て もっと捕らえて
燃えて紅蓮薔薇地獄

いきたいのか堕ちたいのか
もうわからないけど
これが愛で苦しみならば
終焉が欲しいですね

ああ奪い取ってその心
鑞に変わりゆくわたしの
からだの奥 閉じ込めるわ


15. Fraulein Rose

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

あなたが 巻きますか?
背中のネジを

午前三時の薔薇茶(ローズティ)
月光が 溶ける
唄を忘れた金糸雀
声なく 歌う

蒼い庭の真上
双子星が瞬く
みんなひとりぼっち
いつか誰かと出逢うために

硝子の匣の中
乙女は生きる
囁くこの鼓動
奏でてゆくメロディ
どうぞ耳を澄まして聴いていてでもまだ少し未完成

真紅のくちびる苺(ストロベリィ)
苦さを 消して
運命沈めた水晶
翠の 影絵

夜の黒い翼に
銀の燈灯せば
白い朝が生まれ
雪の華へと氷る涙

あなたが開けたから
わたしの扉を
想いが放たれて
綻びゆくつぼみ
歓びよりも小さな棘が
教えるのよ これが恋と


16. 今宵、碧い森深く

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

貴婦人の甘い香水
透明な蝶の翅のように舞い
扇の陰の囁きが
楽士らの前奏に溶けて…

フロアへと滑り出す私の爪先
裳裾を曳きずる衣擦れと
重なり合った沓音
立ち止まり見上げれば
碧い目をした その人

言葉のない 眼差しの会話
包まれる手
薄絹の手套越しに
冷たい指 伝われども
不安の欠片ひとつなく
少女の憧れの夢は
今この瞬間へと結ばれる

ワルツは星の瞬き
慄きに似た美しい夜は過ぎ
想うのは名も知らぬ人
みずうみ色の かの瞳

白亜館の門扉の外深い森に一人迷い
やがて月の光堕ちて
横たわる翡翠の水面
そして畔に佇むあなた

言葉もなく差し出される腕
抱きしめられ
眩暈の果て踊っている
金の鱗 纏う魚
銀の声で囀る鳥
咲き乱れて溺れる花
ここはどこで
あなたは誰?

また今宵も 彷徨い込んでは
茨の棘 怖れもせず奥へ奥へ
言葉もなく 差し伸べる腕を
絡めとられ
闇に向かい踊っている
これが夢であるのならば
どうかけして覚めないよう
二度と離れられないように
私の心臓を止めて

真っ赤な薔薇を
その手でもぎとるよう


17. 凶夢伝染

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

蒼キ朝(アシタ)過去ハ死セリ
君ハマタ孤独ヲ抱ク

夜ヲ覆ウ目蓋開ケ
凶キ影ヲ恐レルナカレ

仄くらき柩から
産み堕とされた人形のように
躰は赤く凍え
心は闇にあやされ育つ

君に僕が見えるかい
つなぐ手の冷たさに
鮮血の爪立てる
眉寄せてごらんよ

壊し合おう
先に続く
謎に満ちる結末を

羽も脚ももがれたまま
虚空のなか朽ち果てるより

もうひとり僕がいて
誰かを痛いほど愛しているんだ

さぁどっちが
幻だろうね

劈く絶叫より
おぞましきもの人の囁き
悪しき言霊ばかり
心操伝わってゆく

僕は君に触れていたいたとえみんな消えても
騙されてあげようか
綺麗に笑いなよ

交わし合おう
恋うるように
いつか綴られる希望(ゆめ)を

血と涙に塗れたって
待ってるのは絶望じゃない

もうひとり君がいて
誰かを殺すほど傷付けていても

ねぇいったい
罪って何だろう

蒼キ朝過去ハ死セリ
僕ハマタ孤独ヲ知ル

夜ヲ覆ウ目蓋開ケ
凶キ影ヲ恐レルナカレ

壊し合おう
先に続く
謎に満ちる結末を

羽も脚ももがれたまま
虚空のなか朽ち果てるより

ああここに僕らはいる
ほんとは痛いほど
生きていたいんだ

もぅとっくに答えは
分かってるね?


18. 雪華懺悔心中

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

一片一文灰散る如く
薄霞 時は降り積もる
毀れる躰はああ何処で
朽ちゆくのでしょう

蠢く私の不浄の指は
毒の絲吐いて女郎蜘蛛
縛られた過去の亡霊と
人肌を縊る

綺麗事ほどお笑い種の
表を越えて渡りませ
本当は 悪いお人で
あらしゃりますか

愚か恋しや 痴人の愛の
果て無き情け縺れ
堕ちては外道 縋れど地獄
のぼる気も失せ蜘蛛の糸

如夜叉燃しませ 戀の恨道
引き返せぬのならば
覚悟の腹はいざ
抜く鞘ひらひら段平翳して

刺青の薫り墨染めの桜
漆の闇へと隠しつつ
はるかに 愛する痛みなら
膿み尽くしたでしょう

見上げる宵には裸木の骨
生きれど女は月髑髏
白珠の下腹満ちるたび
生まれ出づる死よ

朝日を知らぬ赤子のように血肉包まれ眠りませ
本当に 可哀いお人で
あらしゃりますね

いのち愛しや 賽の河原の
石積み遊び憫れ
通るは百鬼 罅ぜる鬼灯
転ぶ間もなく針の山

女夜叉抱きませ 懺悔野ざらし
二度と帰らせまいと
占う吉凶は
剥ぐ爪はらはら花弁数えて

怖いお人で
あらしゃりますか

いのち惜しかろ 飲み乾す咽に
爛れる情の苦し
秘すれば仏 焼かれて般若
崩れゆくほど麗しや

女夜叉抱きませ 夢の通い路
二度と戻れぬように
踏み出した足首
舞う雪はらはら六花に埋もれて

愚か恋しや 痴人の愛の
果て無き情け縺れ
堕ちては外道 縋れど地獄
のぼる気も失せ蜘蛛の糸

如夜叉燃しませ 戀の恨道
引き返せぬのならば
覚悟の腹はいざ
抜く鞘ひらひら段平翳して


19. 夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

指を組み踊りましょう
揃いの真白い服は
窓と同じ
たそがれ色に染まっています

あれはダフネ薫る春
この’今’は永遠ではなく
ふたり分かつ刻は来ると
悟り泣いたのは

ここが黄泉の国ならいい
うつろなる蒼き互いの瞳に
まだ知らぬ哀しみの代わり
滲ませたい 美しい闇

胸合わせ回りましょう
甘く馨し乙女の姿で

靴音は重なって
響くどこかにある
空の彼方

あなたはわたしの死
わたしはあなたの生
それはひとつの生を
死に続けるための

受け継いだものは何
出会えぬ父さまは誰
格子の外華やぐ声が通り過ぎます

ここは黄泉の地下なのです
うつろなる蒼き四っつの瞳は
夜ばかり見つめていたから
一目(ひとつ)に溶けてしまいそう

離れずに巡りましょう
次の世でまた
目覚める一緒に

始めからやり直す
光る朝靄
開かぬ瞼へ

あなたはわたしの目
わたしはあなたの目
それなのになぜ
同じ夢を視られないの

胸合わせ回りましょう
甘く馨し乙女の姿で

靴音は重なって
響くどこかにある
空の彼方

わたしはまだ少女
あなたはまだ人形
生も死も同じ舞台の上
グラン・ギニョール


20. 血の断章

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

鳩の血のいろ
似合う雪の首
接吻(ベエゼ)より甘い
あなたの牙の痕

少女のときから
待ち続けていた
小さな悪夢
つなぎつむぎあわせながら

棘を手折る優雅な指で
わたし弔われて眠り
月の柩で目覚めた
ただあなたを愛するため

人はこころを
胸の奥隠すけど
宝石匣で
わたしは育てるの

永すぎる魔冬哀しみ抱えた
あなたの腕に
放たれ輝けるように

誰も願う
永遠の愛は
初めからここにしかない
だから貴いと知るほど
ただあなただけ崇める

愛おしい お父様
わたしを 抱いて

蕾散らす懺悔の爪に
わたし抉り取られ睡り
薔薇の柩で叶わぬ
ただ馨しい死を夢む

無垢なる無為なる
真紅の真白き花嫁

さよなら遠い刻


21. 六道輪廻サバイバル

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

この肉体朽ち果てて
蟲棲む土となっても
追憶の粒子たち
卵となり蝶となる
また死んでまた生まれ
君と出逢えるだろうか
違わずに交じる指
火を点せ曲がり角 六道ヶ辻

地獄谷堕ちて悪行の数
饑えど渇けど減らず餓鬼の河
畜生這う行方に外道みち
猛者ども夢亡き修羅阿修羅

浸す闇のsurvivalism
月光観音が導く

苦艱彩り一世の極色
童子昇天羽衣の五衰

脳内からamphetamine
動脈へと紡ぐ極楽

この世でもあの世でも
閉ざされた’現在’のように
手探りで前を向く
ぼくらは独りのまま
また生きてまた死んで
何処へと続くのだろう
巡り合う渡り合う
迷い途 鬼ばかり 六道輪廻

いまのうちに出来るだけ
その手を強く握っていよう

光と影今生過去未来
皇子と巫女前世現世来世
戀うる限り無きnirvana
悟るべきものは幻想か

この五臓 流れ果て
蓮(はな)咲く水となっても
霊魂の抜け殻は
雨となり空(くう)となる
また生まれまた死んで
君と出逢えるだろうか

逝き違う擦れ違う
うつそみは転げ墜ち 六道ヶ坂

いまのうちに出来るだけ
君をもっとずっと抱いていよう

この世でもあの世でも
閉ざされた’現在’のように
手探りで前を向く
ぼくらは独りのまま
また生きてまた死んで
いつまで続くのだろう
巡り合う渡り合う
迷い途 鬼ばかり 六道輪廻

この肉体朽ち果てて
蟲棲む土となっても
追憶の粒子たち
卵となり蝶となる
また死んでまた生まれ
君と出逢えるだろうか
違わずに交じる指
火を点せ曲がり角 六道ヶ辻

この瞬間に適うだけ
君を強く抱きしめていよう


22. 禁書

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

夜毎にわたしの洋墨(インク)は垂れる
人生を綴る羊皮紙の上に
それなり甘美な筋書き

それでも書棚に積み上げられた
古今東西本の中
あなたの小説ひとつに
及ばない

活字貪り生きられればいい
扉開けるように次の表紙を
また開く

現など捨てて行く
ここは崇拝図書館(bibliotheqou)
神々しく気の触れたその右手のペン先が
わたしの脳に物語を認めてく官能
ああどうか躰を裂き
直に美しい妄想
注いでください
失神するまで

叡智は閃光と暗澹湛え熟成されながら言葉に宿る
悪魔と天上の爛酔

他に何もわたしはいらない
あなたの世界へと飛べる
想像力あれば

命かけ読み耽る
ここは終身図書館
見目麗しく並び語られる文字は音楽
瞼も胸も捲られてく目眩く幻覚
もうどうかこの魂
潰れるくらい凄絶な
たった一度きりの結末をください

奇なる事実より奇な
ここは禁断図書館
わたしが死んだ後は青褪めた皮膚を剥ぎとり
鞣して縫い合わせて装丁に飾ってほしい
時の黴纏いつつ
世界に唯一の私家版
誰かが手に取るまで息を潜める

わたしこそがあなたの描いた妄想


23. 少女蜜葬~Le sang et le miel

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

腐る 薫る 肉体は柩
舞って 彷徨えるPsyche
蟻が 運ぶ
蠍の死骸へ
靡く 墜ちる

混じり合った
血と蜜が
夜ごと開く
生の夢

零す 浸す 最後の一滴
呑んで 囚われのNymphe
闇が 漏らす
炎の残像
踊る 纏う

貌を変えた女 少女
知らぬ誰も
自分なの?

絡み合った
根と棘が
月夜に縫う
死の瞼

眠る恋よ
黒い翼扇(つばさ)に抱かれ
けして
目覚めぬよう

声を閉ざし
息をする
わたしは茎
伸びる花


24. 北京LOVERS

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

云うこときかない
可愛い君を攫って
桃源楼の房間
監禁しませう
絹襦子帯子で
目隠ししたら
緋牡丹の莟に接吻を

聞けよ聞けその耳
私の声を
逝き去りし日を乞う
歌姫の歔欷

ここは夢魔の彼方
恋亡骸の厭わしき指先
嗚呼君よ思い知るがいい

紫檀の寝床に
君の吐息は良く似合う
いと甘き烟
口移ししませう
琥珀の素肌に
螺鈿のように煌く刺青を彫らせたい

見よご覧その眼で
私の姿
薄闇纏い舞う
娼妓の秘技

纏足の臭いぞせし北京の
夜は永久を騙り
わが愛の不滅を語らん

嗤え嗤うがいい愚かな我を
破滅に導かれ貴方を恋うる
夜ごと子宮の中に孕むは炎
女達は何を燃やすため愛を産む

見よご覧その眼で
私の胸の
血塗れて羽搏く
凶鳥の狂気

ここは夢最果て
黄泉恋坂 いと優し抱擁
嗚呼君よ思い出すがいい


25. 阿芙蓉寝台

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

水銀を混ぜた薄紅の美酒を
そうと知りながら飲み乾しては
溶かしこむ 戀よ

この身が纏えぬ白繻子の衣を
微醺の躰を巡り終えた
血糊で染めれば

甘き死を粧って
あなたが抱く
私こそが罌粟の華

足も腕ももぎ取られた
囚われの女のように
想いだけが留まっている
胸を裂けばこの鼓動を
捧げて饗せますか

擦り切れた絹の阿片寝台に
臥せれば百年も昔の
黄昏が広がる

永い刻をただ出逢う為だけに生きたと申し上げましょう
あなた終わりなどないと

永遠の忘却は
恐れより痛みより
耐え難いもの

頸も骨も切り刻まれ
人形の一塊となる
わが心は烟と散り
物を言わぬ脣から
吐き出される紫

吸えよ深くこの私を
さあ咽に皮膚に肉に
爛れながら気づくがいい
限りないほどの恍惚
真の愛の化身を

私を視る眼を剔ろう
ああ愛しき罪人よ
闇の底で共にあらん
裂いた胸の心臓を
重ねて饗し合おう


26. 蓮華幽恋

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

夜気を浸す 蓮の池に
月は傾れ 留まる

生まれてきて 今初めて
静寂という 無を知ったの

あなたの首で
やさしく舞った
この指は
心から生えて咲く花

溢れる水も
泥濘るむ泥も
混じり合い引き合って
光を渡す

けれどみんな
涸れてゆくのなら
そこはふたりが
生きる場処では
ないでしょう

わたしにはもう
石畳を踏む跫音さえない

聞こえるのは 笑うような
碧いつぼみ 開いた音

あなたの肩を
抱き掻き抱くこの腕は
鞘のない生身の白刃

恋しい人よ
その首の根に
刻み込む 傷の痕
蓮華の刺青

たとえ来る世
消えず残っても
思い出さずに
見つけてください
わたしを

あなたの上に
頽れ燃える
この骨は
埋もれて空を見ぬ茎

愛しい人よ
目覚める間
紅炎の夢を視る
散華の子宮

きっと来る世
出逢えたときには
思い出すでしょう

あなた次はその腕で
殺めてください
わたしを


27. 眼帯兎と包帯羊のMarchen

作詞:宝野アリカ
作曲:シューマン

片眼の兎追い少年は
裏庭の柵越え
森に迷い込む

飛び散る木漏れ日の精たち
色とりどりの花
目が眩んでゆく

触れば怪我する
毒茸の群れが
嗤って転がる

絡まる蔦の葉
樫の根に掴まれ
足を滑らせた

空が罅割れ
墜ちる苔の上に
そっと降り積もる
光る胞子 裸の胸に

少年は夢に凭れ
忘れてゆく
続くべき日を
それはいけないことではなく

覗き見るは兎 赤眼の輝きで
忍び寄るは羊 三本肢で
森の底は怖い だけど魅惑に満ち
何かを失くしても抜け出せはしない

行こうもっと奥へ遠くへ
君ももっと気に入るから
ママもいないひとりじゃない
誰もぶたない君を

蜜蜂溶けた甘い芥子のお茶を飲み
駒鳥詰めた美味しいパイを食べよう

綺麗な蝶々が
貰いにやってくる

君の良い心

蹌踉ける羊追い少女が
白い靴を汚し
森に入り込む

幸せの頬翳りもせず
翼生えたように
どこまでも先へ

微風つなげて
やさしく迎えよう
崖の向こうがわ

帳が降りても
本当の暗い闇
感じないように


28. 朗読する女中と小さな令嬢

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

最後の朗読をしましょう
お嬢さま
いつものように暖炉の前
人形抱き 凭れ
お聞きなさいませ

妖精 スミレ
冠 お城
きれいで気高い王女なら
茨の鎖に巻かれても
かならずや
ほどかれる

お屋敷 嵐
オオカミ 暴動
木の棒 打たれて叫ぶのは火の粉に 焼かれて呻くのは
誰でしょう
おいたわしい

夜毎お聞かせした
童話を お嬢さま
いつまで憶えておられよう
私はもう今宵限り
忘れます

夜明けには黒い
馬車が迎えにくる
あなたの一族
を乗せるために
止められない物語
歯車を回し


29. 女化生舞楽図

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

篝火から 煙立って
天へ昇る 鳥のようね

燃えてるのは もう私だけ
肌に夕日 傾れ落ちて

踊る足首 触れるのは
冷たく熱い指
この世とあの世を行き交う
海辺の砂の一粒

抱えすぎた 女たちの
肩に掛けよ 錦(きん)の袖を

死んだ恋の 花が開く
浄土の岸 まで幾晩

瞑った眼の奥 横切る
はるかなる唄声薄闇に出会うあなたは
誰に似ているのかしら

哀しみの化身が纏う
極彩の羽衣
目映さの中にすべてを
収めて 舞う

伸ばす手首を 掴むのは
優しく強い指
この世とあの世を行き交う
波間の風の一片

悦びの化身を纏う
私は片羽の
飛んでゆけない胡蝶なの
独りの 舞い

醒める 夢は
つづく 繰り返し


30. 赤い蝋燭と金魚

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

諸肌を脱いだ
肩に蝋を垂らす
あなたの眼とても
真剣過ぎて怖い

むかし人間に
裏切られた人魚
蝋燭を赤く
塗りつぶして海へと
消えて行ったのよ
可哀相

ゆらぐ炎が
映し出すものは何

もしあなた いなくなれば
わたしには 帰る場処が
なくなって この世はきっと
空の水槽
溶けそうに熱い
声をあげるたびに
口を開け泳ぐ
わたし斑の金魚
もうすぐ赤く変わるでしょう

ガラス越しでも かまわないの
触れていて

まだあなた 離さないで
このからだ 息を返す
何度でも 浮き上がってゆく

灯るのは 鱗の肌
燃えるのは 緋色の鰭

ねえあなた いなくなれば
わたしには 生きる場処が
なくなって この世の底で
赤い水葬


31. 秘密の花薗

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

あなたが失くした緑の鍵
ふたりの秘密の花薗へと
続く錆びた扉
最後に開けたのは
昨日のことか
それとも遠い昔

葉末の腕がひらく
迎えるように
萌黄の蔦は伸びる
抱き取るために
蘭の薫りは 紗衣(ローブ)
菫の群れは 茵

双子の少女のように
片時も離れない
どちらの背中にも見えた
美しい蝶の翅
光に透けていたわ

わたしが盗んだ大事な鍵
ふたりの季節を留めたくて

出口は鳥たちが
枝で隠したのに
なぜ潜ったの
あなたは泥だらけで
糸杉 幹が揺れる
微風乱し
茨の茎は軋む
問いかけようと
薔薇の憂いは 吐息
百合の雫は 涙

この世の花という花
ここで萎れてゆくわ
どうか戻ってきて
時を止めたまま
待っている
ずっとひとりぼっちで

それは誰も知らない
些細な事件
想い出を忘れない
あなたのために

蝶々の骨で作った
小さな鍵を 送るわ

街中さまよっても
扉はどこにもない
だけど失くさないで
二度と

埋められたわたしだけ
終わらぬ春を生きる

MV

【ALIPROJECT】新曲「Royal Academy of Gothic Lolita」Music Clip Short ver.

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